キャッチフレーズはリトル・ニコン。
Nikonが1980年に発売した35mmフイルム一眼レフカメラNikon EMです。撮影モードは絞り優先AEのみでフォーカスはマニュアル。デザインはイタリアの世界的工業デザイナー ジョルジェット・ジウジアーロ。
シャッターは基本的にオートで電子式ですが、B(バルブ)と1/90秒のメモリもあり、そちらは機械式になっています。1/90秒なら手持ちでもそれなりに手ブレせずに撮れる速度なので、仮に電池が切れても撮影可能という事です。
カメラの機能説明
・ASA(ISO感度)ダイヤル
ダイヤルをぐっと持ち上げて回し、使用するフィルムの感度に合わせます。
これをちゃんと合わせないと適正な露出が計れません。
・①バッテリーチェックボタンと②ランプ
①ボタンを押して、電池があれば明るく②ランプが点灯。
電池が消耗しているとランプが暗くなるか点灯しない。撮影前に確認。
・シャッターボタン
1度半押しすると露出計の針が動くようになります。しばらく置いて露出計の針が見えなくなったら再度半押し。
・ファインダー
(一部ぼかしを入れています)
①左に露出計
オートでは指針によりその時のシャッタースピードが確認できます。基本的には真ん中付近(60~250)になるように絞りを調整。
②中央にスプリットマイクロ
丸の、上下の像が一致するとピントがあっているということになる。マニュアルフォーカス
・フィルム巻き上げレバーとフィルムカウンター
・巻き戻しクランク
撮影後は巻き戻し用ボタンを押して、クランクを抵抗がなくなるまで巻きます。巻き戻し用ボタンは撮影中触らない用に注意。
クランクをグッと上に引き上げると裏蓋が開きフィルムの出し入れができます。
☆途中で巻き戻し用ボタンを押してしまうと撮影画像が重なったりしてしまいます。その場合はシャッターを1/90秒にセットし真っ暗な場所や遮光して、から写し。押し込まれた巻き戻しボタンは巻き上げをすると自動的に元の位置に戻り以後の撮影は通常通り行えるようになります。
(ただしフィルムは約1枚分送られる)
・電池
蓋をコインなどで開け、LR44を2個入れます。
・絞りリング
開放1.8、2.8、4、5.6、8、11、16、22と目盛りがありますが、目盛りの中間でも設定できます。
・露出補正ボタン(とレンズ脱着ボタン)
シャッターがオートの時で、逆光時に押しながらシャッターをきるとよいそうです。約2段(4倍)露出があがります。
※例として1/250秒を指している時、ボタンを押すと露出計指針は1/60秒を指します)
逆光時は明るい方に露出が合ってしまい、被写体にとっては露出アンダーな結果になってしまうことを防ぐんですね。
ちなみに、露出の補正はフィルム感度(ASA)目盛りをセットし直すことでも行えます。
例えば感度100のフィルムの場合、目盛りを50にセットすると+1段、25にセットすると+2段補正ができます。
・セルフタイマーレバー
レバーを回しシャッターボタンを押すとミラーが上がり、10秒後にシャッターがきれます。
・メモホルダー
中にどのフィルムが入っているか分かるようにフィルムの箱の1部を切り取って入れておけます。
また、カメラを持ち運ぶ際はシャッターをM90かバルブに(機械式)設定すると良さそうです。オートで常に露出計が作動して不要な電池消耗を防ぐためです。
・AI方式レンズを使用(自動絞り)
カメラに取り付けて絞り目盛りを動かしても絞りが常に開放状態で、シャッターを押してシャッターが開いている間だけセットした絞りになる方式です。つまり交換レンズはAI方式のものしか使えません。
機能説明は以上です。